【完】アタシは3代目。




「咲ちゃん、そろそろ帰るね。ナツと仁に、これよろしくね〜。バイバイ」



そう言って、美鈴さんは帰っていった。



「お父さん。寂しいよ…」



アタシが小さく呟いた言葉を、このとき誰かが聞いてるなんて知らなかった。






-大地side-



俺は聞いてしまった。



咲が『お父さん。寂しいよ…』って、小さく呟いた言葉を…。


聞かなかったことにしたかったけど、さっきから頭ん中その言葉ばっかりだ。



しかもその言葉を聞いてから『咲の傍にいてやりたい』って、思ってる。



俺なんかでいいのなら、傍にいるぞ。



迷惑じゃなかったらだが…。



《大地side・終了》