美鈴さん。 すごく、すごく分かります。 「咲ちゃん…。今からでも、二人に甘えられると思う?」 アタシは頷いた。 美鈴さんなら、大丈夫。 ナツと仁はずっと、美鈴さんの話をしてるから…。 アタシと違って、ね? アタシの回りには、沢山の大人たちがいる。 沢山いるけど、アタシは甘えられない。 甘えちゃいけないんだ。 3代目だから…。 甘えたりしたら、命取りになるから…。 大人に心を開いて、油断したらいけないから。 あたしは、命を狙われていてもおかしくない存在だから…。