「お嬢。掟を教えるのですが、お嬢も手伝ってくれませんか?」 「アタシは別にいいけど、何を手伝えばいいんだ?」 「大地の傍にいてやってください。初めてここに来たから、多分怖がってると思うんです」 大地が怖がったりするの? 何か、ビックリーなんだけど。 まぁ、多分だからわからないけど。 「役に立つのなら、ここにいる」 「お願いします」 それから、大門組の掟をビシビシと紀一は大地に叩き込んだ。 熱血だなぁ。 将来、先生になれるんじゃね? そしたら凄いな。