「そっか。そーだよな…」 そう言って大地は、あたしの部屋を出ていこうとした。 「ま、待って!」 あたしが声を掛けると、大地が振り返ったんだけど…。 ニヤってしてる。 「どーした?」 何その、確信してるような笑顔は! 「な、何でも…」 「何でも?」 「何でもな…くない…」 あたし、何で大地を呼び止めたんだろ。 「じゃあ、どーした?」 これって、素直にならなきゃダメだよね? 「大地」 「何?」 あたしじゃないみたい。