「ガハハハハ」 下品な笑い声が聞こえる。 「お嬢。いい感じに盛り上がってるっすね」 アタシに話し掛けてきたのは、アタシより一つ上の猿山 紀一(サルヤマキイチ)。 通称;サル 顔はかっこいい方なんだけど、サルってついてる。 紀一のかっこよさに嫉妬した年配組が、「サルでいいんじゃね」ってことを言い出して、今に至る。 「紀一。そろそろあれを、始めるとするか」 「分かりました。皆さんに、言ってきます」 そう言って紀一は、走っていった。 転ぶなよ……って、転んでるし…。 落ち着きのないやつだ。