「お嬢。ナツと仁に、プレゼント買ってきましたか?」



あたしに話しかけてきたのは、一番仲良しの竜弐(リョウジ)。



年齢は結構離れてるけど、お互いのことを一番知ってると思う。



「勿論よ。大切な家族の、二十歳の誕生日だからね。竜弐は買ってきたの?」



「当たり前です。二人の好きなお菓子の詰め合わせと、欲しがってたジャージ買ってきました」



竜弐。



結構いいやつ買ってきたじゃないか。



関心関心。



でも、二十歳の誕生日に、お菓子の詰め合わせなんかプレゼントするか?



小さい子用の、プレゼントじゃん!