* 「柊くん…話があるの……。」 放課後、私は柊くんに話しかけた。 もう部活も終わっていて、断られることはない。 「…わかった、帰りながら話して。」 「うん…。」 「じゃあ着替えるから…。」 そう言って、ジャージ姿の柊くんは校舎の奥に消えた。 今日…で、終わり……。 そう思うと、少し悲しい…かな。 薄暗い教室、自分の席に座りながらそんなことを考える。