また幾日か経ち
私は大学も決まった
「琉良ー?持ち物もった?」
「持ったよー!」
お母さんに見送られて
しばらく歩いたその時

「!?ごほっごほっ!けほっ」
吐血してしまった

道路は血まみれ

今日は大切な日なのに…
卒業式が終わったら…
春が迎えに来てくれるのに

そのあと…私の体は何とかもち
「では!みんな、
大学も就職も頑張るように!」
先生の涙ぐんだ話も終わった

私は迂闊だった…
走ってしまった…
高ぶった気持ちが抑えられず…
走ってしまった…
廊下を少し走っていただけなのに
「おぇっ…けほっ」
手は赤く染まっていた

フラフラな状態で
校門へ向かった
校門に人影が見える
そこに立っていたのは

「しゅ…ん…」


どさっ…





「琉良!?琉良!しっかりしろ!
救急車!誰か救急車呼んでくれ!」