「どうして!?」
「だって…あいつ…」
「わたしは気にしてない!」
「えっ…?」
確かに気にしてない
だけど春と蓮の喧嘩はすごく気になる
私なんかの為に
喧嘩なんてして欲しくない

して欲しくないの…
噂をしたら、蓮がトボトボやってきた
「蓮…」
「蓮くん…」

「悪るかったよ…琉良…」
「蓮くん…」
「おっ…俺は謝ったからなー!」
そういうと蓮は走って
何処かに行ってしまった

私も教室に戻るね
「ああ」

「あのね…私…春君に会えなかったら
変われなかったと思う…」

「えっ…?」

「ううん…なんでもない…」
首を横に振って、私は教室に戻った