「お願いします!」
「俺たちを環境部に入れてください!」
「お願いします!」

結季と春が田中さんに頭を下げている

田中さんは困った顔をしているが
間もなくして、「ふむ」と言い出した

まさか…入ってしまったのか…

どんないたずらだよ…そう思った矢先

「おい、そこの女!」
「蓮君…」
「なにしてんだよ」
「部室に入ろうか入らないか迷っています」
「ああ?入ればいいだろそんなの…」
「あっ、蓮…」
「春…」

動きが止まった蓮の目に映っていたのは
満面の笑みで、入部届けをひらひらさせている
春だった

「まさか…」
「入っちゃった!ほら言っただろ…?
 俺…マジだから!」
「他の女にしろ!」


何の話なのか着いていけず
蓮の背後から顔を出した