「小野寺さん…小野寺さん!」
「田中さん?」
「よかったよかった…」

目が覚めると私はソファーの上で寝ていた
此処は、事務室
環境部の顧問、つまり、私が入ってる
部活の顧問の田中 崇のいつもいる場所

「目が覚めましたよ…」
「?」
誰と話しているのだろう…
ここからじゃよく見えない…

「やったー!春よかったね!」
「結季五月蠅い…」
「んもー玲也は冷たいよ…!」
「病人が居るんだから静かにしろ!」
「そういう蓮が一番五月蠅いよね」

他愛も無い会話が
羨ましい…と思った

友達は出来た事がない…

私はお母さんだけが便り…

友達なんて…裏切られるだけだから…