「きゃーー!蓮くーん!」 「花音、キモい。」 ブルブル、と腕を組み身震いした律の顔はどこか怯えていて。 たしかに、たしかに今の私の言動にひくのは分かる。百歩譲って。 ドラマの台詞に悶える女なんて、私も願い下げだ。 だが何故勝手に私の部屋に入っている。 「ここ、レディの部屋なんですけど。」 「レディ?へー、どこどこ?」 殴っていいですか? 涼しい顔してわざとらしくキョロキョロするあたり、凄くむかつくんだけど、どうしよう。