そんな風に、遠慮がちに許可なんて求めてくるから。
たまらなくなって、わたしから彼の広い胸へと飛び込んだ。
そして背中に手を回してきつく、しがみつくようにして顔を押しつける。
ひさしぶりに感じるあたたかさ。
苦い煙草の香りと、ほのかに甘いチョコレートの香り。
「お前、どんだけ俺のこと好きなんだよ」
ぎゅうと、苦しくなるくらい強く抱きしめられて。
今度こそ涙がこぼれ落ちた。
「ごめんね、ヤンキー先輩」
「あ?」
「死ぬほど好き!」
そう叫んだ途端、ヤンキー先輩が吹きだして笑うから。
腹が立って背中をぽかぽか叩いたら、
不意にあごを持ち上げられて、いきなり深いキスをされた。
それはびっくりするくらい甘くて、ちょっぴり甘酸っぱい、
ザッハトルテの味がした。
・
。
+
*
.
。
*
.


