おやすみ、先輩。また明日


そんな風に、遠慮がちに許可なんて求めてくるから。


たまらなくなって、わたしから彼の広い胸へと飛び込んだ。


そして背中に手を回してきつく、しがみつくようにして顔を押しつける。



ひさしぶりに感じるあたたかさ。

苦い煙草の香りと、ほのかに甘いチョコレートの香り。




「お前、どんだけ俺のこと好きなんだよ」



ぎゅうと、苦しくなるくらい強く抱きしめられて。

今度こそ涙がこぼれ落ちた。



「ごめんね、ヤンキー先輩」


「あ?」


「死ぬほど好き!」



そう叫んだ途端、ヤンキー先輩が吹きだして笑うから。


腹が立って背中をぽかぽか叩いたら、

不意にあごを持ち上げられて、いきなり深いキスをされた。






それはびっくりするくらい甘くて、ちょっぴり甘酸っぱい、


ザッハトルテの味がした。













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