おやすみ、先輩。また明日



【甘い物が苦手な先輩が、こういうのなら食べられるって太鼓判をくれた、はじめのお菓子。
忘れられない思い出の一品なんだ】



レシピ本には写真とわたしの手書きの作り方の手順以外に、こんな風に日記みたいなコメントを載せている。

ヤンキー先輩がこんな感想をくれたとか、また食べたいって言ってくれて何度も作ったとか。


ブログをそのまま本にしたような。

わたしのこれまでをそのまま本にしたような。


そんな内容に余計泣けてくる。



シフォンケーキを食べてもらったあの日から、この幸せで切ない片想いが始まったんだ。


あれから今日まで、ヤンキー先輩にたくさんのお菓子を食べてもらってきた。



はじめから、ハッピーエンドなんてないとわかっていた恋。


だから後悔はないし、あるのはヤンキー先輩への感謝だけ。




たくさんたくさん、わたしのお菓子を食べてくれてありがとう。


たくさんたくさん、美味しいって言ってくれてありがとう。


わたしの片想いをゆるしてくれて、本当にありがとう。




大好きでした、ヤンキー先輩。