好きという気持ちだけでいい。
そう思っていた頃の自分は遥か彼方に行ってしまったのかな。
冬休みだけじゃ、自分の気持ちをしっかりと定めるには短かすぎた。
わたしはヤンキー先輩が好きだけど。
ヤンキー先輩ももしかしたら少なからずわたしのことを、想ってくれているのかもしれないけど。
でもヤンキー先輩にはちゃんと他に、彼女がいる。
じゃあこの状況は、なに?
そう思った瞬間、わたしはするりとヤンキー先輩の手から逃げていた。
どうして。
このあったかい手に触れられただけで、わたしは幸せなはずなのに。
ヤンキー先輩はどんな顔をしてるのか。
とても見ることはできなくて、わたしはそっと目を伏せた。
期待して、悲しくなって、また期待して。
少し疲れちゃったのかもしれない。


