うれしい。
あったかい気持ちになったよ。
それは大吉以上の素敵なプレゼント。
「ありがと、ヤンキー先輩。この札、わたしも一緒に神社に戻しに行ってもいい?」
「……ああ。じゃあ今日行くか」
「うん!」
今日はレシピ本の発売日だから本屋さんに寄る予定だったけど。
本は帰ってからにしよう。
止めた先輩の手が、そのまま自然にわたしの手を握った。
ごつごつして、大きくて、あったかい。
どきどきして、緊張して、顔が熱い。
電車の中でこっそりと手を繋ぐわたしたち。
うれしくて、同じくらい切なくて、涙が出そうになった。
ずるいね、先輩。
とってもずるい。
そしてそう思ってしまう自分が嫌だ。
たぶんわたしはどんどん欲張りになっていて。
現状に満足できなくなっているのかも。


