おやすみ、先輩。また明日


でも朝になって気付いたんだ。


何を怖がることがあるんだろうって。

わたしは何一つ気持ちを伝えていないっていうのに。



これまで何度となくヤンキー先輩にはお菓子を作って食べてもらってきた。


それはわたしの直接伝えられない気持ちを変換しているようなものだったけれど。

想いをヤンキー先輩にぶつけているつもりになっていたけれど。


それはただのわたしの自己満足だった。



それじゃあ何もしていないのと同じだ。

だから何も始ってないし、始まっていないから何も怖がることなんてない。



始まらなければ終わらない。

誰にも終わらせられないんだから。



それは切なくて虚しい安全装置みたい。