おやすみ、先輩。また明日



「そうだね。もう7月だし、夏休み明けてからなら丁度良いかもしれないね。
僕は良いと思うけど、部長はどうかな?」



神林先生に話を振られた部長は、腕を組んでわたしたちの顔を順に見ながらしばらく考えているようだった。

でもふっと息を吐いたあと、笑顔でうなずいてくれた。



「それがいいかもね。いつまでも桜沢にべったりじゃ上達するものもしないし。
失敗して上手くなるんだから、じゃんじゃん挑戦してやってみな!」



良かった、神林先生と部長にそう言ってもらえて。


わたしだってお菓子作りが趣味なだけで、素人だし、教えられることにも限界がある。

あとはもう自分で本を読んで勉強したり、失敗を繰り返して経験していくのが良いと思ってたんだ。


皆そうやってきているんだし。


山中さんも、その方が調理に集中できるだろうし、それはわたしも同じ。