待て、ここは冷静に。
落ち着け遊紗。
「えっと、あ、貴方は誰…?」
「えっ?僕?僕は!」
思えば、
この子女の子かおまけだな……
私と違い笑みを忘れずに話をしてくれる。
「僕は、黒咲 十和っ(ニコニコ)!
今日からゆっちゃんの執事になるんだ!
よろしくね♪」
今日から執事になる?
ん………?
「えっー…?あっは…い?
ちょちょちょっと!田中さんは!?」
そうだよ!田中さんが私の執事なのに
おかしいだろ…!?明らか!!
「んっ?田中さんは辞任したんだよ?」
「は?」
私の中の時は止まった。
田中さんが辞任?
「十和君…嘘だよね…?」
次の言葉が怖くてたまらなかった…
「本当だよ?」
儚い願いは、一瞬で泡になった。