一君に送ってもらった。


「ありがとう一君…」


「うん。永峰さん、明日から特休扱いにするからゆっくり体と心を休めて…」


「迷惑はかけられません…「あの太一が血相変えて貴女の所に行った。
昔から私生活すら見えないような奴が貴女の事にポーカーフェイスを崩す男になるんです。
長年一緒に居る俺には絶対見せない姿に免じて特休扱いでお願いします!
美玲も一緒にいてあげる?」


「いいの?明日は同伴って」



「大丈夫だよ。そらにいってもらうから。モーニングコールだけは宜しく」


「うん」


一君はマイコさんを送りに帰った。


「さっ!部屋に入って…暖かい物食べよう?食べれそう?」


「薬飲まなきゃいけないから食べる」


先生が明日は腫れて熱が出るって言ってた。






「わぁ~美味しそう!これ本当に美玲が?」


「凄い成長ぶりでしょ?」


「教える人が良いんだね!」


「もう!一言多い!!」


「あははっ、ごめんごめん……ふぅ……」


「……」


「何もき「話したくなったらでいいよ!でも、コレは聞いとこうかなぁ?」


ニヤリと笑う美玲


「な…何?」


「佐原さんとはどんな関係?」


「えっ?佐原?」


「うん!」


「あぁ~…うん…初恋で初体験で初失恋の相手かな…」


それから話してくれた佐原さんとの出会いから別れまで


「私テッキリ欄治君がそうなのかと…今は?本当に関係ない?」


「あんなに取り乱しながら私の心配してくれてるあの人を又、好きになっていいなら…でも、今のこの格好はみられたくなかったな。
幻滅しただろうな…それに酷いこと言ったし…嫌な女だよね私?」


「新鮮な佐原さん見れて楽しかったよってのは軽薄だね。
一君も言ってたけど、本当に私生活がわからないから忍者なんじゃないかって…お馬鹿でしょ?」


薬が効いてきたのか話しながら寝てしまった。


顔が赤い。


冷蔵庫から冷えピタを出して貼り、後片付けしてベッド脇に布団を敷いた。


「私っていつも七子のピンチに気付いてあげられない…自分の事だけでヤンなっちゃう」


自分が不甲斐ない感で泣きそうになった。


一君にメールを送り眠りについた。


翌朝


「…」


何故か





本当に何故か一君と佐原さんが私のアパートに居た。


「不法侵入って知ってますよね?」


「婚約者の家に合い鍵で入ったらマズイか?」


だから無断だって。