会議が終わりマイコが
「美玲は何にコンプレックスを抱えてるんだ?」
マイコにコンプレックスを与えたのは上流階級のお嬢様方
「俺がNYに居た間に何か有ったみたいだな…両親にも言ってないみたいで原因不明だ」
「本人に聞きゃいいじゃん!」
「頃合いって物があるだろ!?」
「一が変わるほど美玲は良い女なのか?」
「俺は変わってないよ」
「だとよ佐原」
「クスクスッ自分の事はわからないですからね…鞍橋さんに感謝したい位です」
佐原さえ
「まぁ、何にせよ美玲の場合は深そうだからオブラートに挟んで聞いてやらないともっと酷くなるかもな」
少しずつ聞きだすか
マイコが席を立った。
「帰るのか?」
「色々忙しいからな!引き継ぎして渡米しないと…支社の面倒は俺の仕事…後はオヤジか責任者に頼むな…今日は暇か?」
「暇なし」
「私で宜しければおつきあいしますが?」
「佐原に暇があって何で俺にはない?」
「我が社の副社長は恋人の為なら仕事を放棄してしまいそうなのでまとまったお休みを作ろうかなっと…有り難迷惑でしたか?」
「優秀な秘書でいいな。ヘッドハンティングしたいな」
「ダメだ」
「一には決定権ないでしょ?」
「……時間決まったら連絡しろ!俺も混ざりたい」
「うん。じゃぁ又、あっ!見送りは美玲に頼むから2人は遠慮してね……じゃぁ失礼します」
「何するつもりだ」
「大丈夫だよ。人の物は釣らないし」
会議が終わり、お見送りを私が任せられた。
「あ…あのぉ~」
「八代マイケル。日系アメリカで大体は向こうの支社長をしてる」
だからマイコなのね
「私なんかにご丁寧にありがとうございます。
私は鞍橋美玲です。副社長とは私の兄の友人になられたきっかけで…。」
「一寿に迷惑だけはかけるな…甘えさせてるけど、自分がダメになる。
まぁ、そんな建て前はいい、お前は“何に捕らわれてる”んだ?」
マイコさんの目が今の私と被る
突き刺さる
過去……怖い
思い出したら悪寒がたまらなく襲ってくる
「過去…棄てられたらいいのにな」
マイコさん…?
「俺も結構キツイ過去と遭遇してんだよ…まぁ、その過去と上手く付き合えたら先が見えるんだけどな…そう上手くいかないな」
……。

