虹になる日がきたら



「美玲がお前のせいで泣いたじゃね~かよ」


副社長までもが


「いつもの如くフォローしたんだろ?キスでもして」


された…。


「昔と一緒にするな、美玲は婚約者だ」


「婚約者…ねぇ~」


ちょっと待って…さっきから2人…3人共何言ってるの?


「何だよ?」


「一寿は知らないのか?俺が今日何で此処に呼ばれたのか…仕事もそうだけど、親父さんに頼まれてね…金崎投資信託の頭取のお嬢さんわかるか?」


「まぁ、美人で有名「親父さん、その方との縁談をって仲介役を頼まれててな」


「頭取のお嬢「佐原、通常業務に戻る。鞍橋君は私と来てくれ…八代副社長、今日の話は無かった事にしていただきます」


「ちょっ…仕事は関係ないだろ?「いくらマイコでも朝の事で学習してくれなかったみたいだね」


マイコ…さん?


「だから今…!!?何そいつ?」


副社長が私の前に来て涙を拭ってくれた。


会社では私達、副社長と秘書の関係なのに…仕事の邪魔しちゃいけないのに…。


「美玲」


「はっ?」


「佐原、引き取って貰え」


「お前、会社と女どっちとってんだよ!?」


「ふ、副社長!私は大丈夫ですから仕事に戻って下さい「イヤだ」


イヤって…


「もう泣かないから…一君の事信じるから…仕事はちゃんとして下さい」


「…わかった。鞍橋君は通常業務に戻って下さい」


「ちょっ、ちょっと待て!美玲って朝のがコイツ?違いすぎるだろ?」


「お前もだろ?この話は終わりだ。
仕事に戻る。佐原、用意してくれ」


「畏まりました」


マイコはフテクサレながらも仕事に集中した


「なんでこうなるんですか?」


「クォリティーに凝るとコストが高くなるのはわかってたはずです。ここは外せないとの事ですから…「あぁ…しょうがないのか」


頭を抱える一寿


「…フゥ……副社長はなぜ、このプロジェクトに?コンセプトは?先ずは初心に戻るというのは?」


煮詰まった時にマイコは必ず助け舟をだして解放してくれていた。


「変わってないな…そぅコンセプトは“家族”温かいかけがえのない一日を過ごせるショッピングモールに上階にはホテルリゾート…フゥ……よしっ!これで進めていこうかな」


「畏まりました」


“夢あふれる物に”これがウチのキャッチフレーズ