「ここは?」
「姉の旦那さんが経営してる事務所兼アパート」
お洒落
「入り口オートロックだしインターフォン付き、バストイレ別の2DKにウォークインクローゼット付きで前と同じ値段だ」
「身内割引じゃないですよね?」
「言うと思ったが身内割引だともっと安いから安心しろ」
「はぁ」
「俺の家から徒歩「七子のアパート近い!ありがとうございます」
若干照れ隠しな美玲
「美玲、七子って誰だ?」
「私の親友です」
「今度、夕飯に呼ばないか?話してみたい」
「じゃぁ、佐原さんも呼びましょ!知り合いっぽかったんで」
「ここで良いか?」
「じゃぁ、会社帰りに食材買って作りますね!」
「!!」
「あっ、いやっ…下に琉喜君居るから作って貰おうぞ…」
「ぞ?……一君も私のご飯嫌いなんだね……」
「いやっ…あぁ~うん。そうだな…不味い。
これから先、ずっと食べてくから…教わろう?」
「……うん。頑張ります」
甘い美玲って可愛いな。
それから始まった地獄のような料理教室
「何度言ったら分かるのかな?頭良いでしょ?」
就業してから副社長付きでアパートに琉喜さんが来る。
けど、怖い。
「女子力磨き足りてない。佐原の方がよっぽど女子だ」
「琉喜君、美玲泣かさないでよ」
苦笑いの一君
「馬鹿が、毎日あんなもの食わされて胃薬飲んでちゃ病気になる!」
胃薬……!?
「あれ…私の……」
「知らず知らずの内に死ぬぞ一が。
好きな奴の胃袋掴めねー奴に女子を名乗る資格は「それっ、私の事も含めて言ってるの?琉喜?」
!!!!
「そら!?」
「電話で呼び出しといた」
「えっ?えっ?な何で竹岡さんが…?」
この人は秘書課の統括の竹岡そらさん。
「さっきぶりね美玲ちゃん?」
「お、お疲れ様です」
「ふふふっそんなに堅くならないで?一寿からhelpメール貰って来てみたけど…私に喧嘩売ってんの琉喜?」
「いやぁだなぁ~そらはそのままで「料理ができなきゃ女じゃないのね?」
あの琉喜さんがたじろいだ。
「そら、美玲が疑問がってるぜ?」
確かに今の状況は謎だ。