食事も済みアパートに戻ろうとしたら


「一、美玲を送るよな?こんな夜に歩かせやしないよな?」


「このまま連れて帰りたい」


殴られた。


「娘の親に向かって普通言わねーよそんな事」


「玄関じゃ寝かせないよ?」


又殴られた


「アホか」


「美玲がOK出したら良いの?」


「出したらな」


「美「泊まりません!」


「優しくするよ?ベッドだし?」


「副社長、明日は朝から会議が有りますので少し早めにお迎えに上がります!」


玄関から出ようとしたら腕を掴まれ


「冗談じゃない!普通夜道が危ないのは知ってるだろ?危機感を持て!」


この場合


「「お前「一君の方が危ない!」」」


「流石親子だね……大丈夫だよ」


その根拠は?


「じゃぁ、帰るねパパ、ママ」


「御馳走様でした。後、ありがとう晴斗さん、虹さん」


「「気を付けな~!」」


副社長の運転でアパートまで来た。


「コレがアパート?」


「何ですか?」


失礼だわ


「耐震性は大丈夫なのか?隣人は男なのか?壁の厚さは?」


細かい……。


「何なんですかさっきから!?いい加減ムカツキます」


「美玲は自分が思ってる以上に男を軽く見てるし、魅力的なんだよ!住めるからっていいやじゃだめだ。晴斗さんも良くこんな所許したな!」


初任給でやっていける所を探したら駅近でバストイレ別はコレしかなかったんです。


「今は違うだろ?」


「うぅぅ…細かい男好きじゃないです!お休みなさい」


呼ばれたけど聞かなかった振りして部屋に入った。


「別に悪くないもん!金持ちには分からないんだよ!」


庶民には庶民の暮らし方があるのよ。


七子にグチメールを送信してお風呂に入った。


「いろんな事が今日はあったなぁ…柊兄……」


さんざん泣いたのにな…。


「柊兄…」


「頭痛くなるぞ」


「!?一……不法侵入で訴えるよ」


「手帖忘れたのは美玲だろ?鍵も掛かってなかった…
もう無理。
晴斗さんと虹さんには許可取ったから明日から引っ越しだ!
今と変わらない値段でオートロックだし新居だし文句ないだろ?」


「私はここが気に入って「じゃぁ、俺の部屋に移住する」


「イヤです!////」


「意識してくれてるのは嬉しいよ。でもココより遥かに美玲を守から!」