「まっ!後は本人達でね。夕飯にしましょ!一寿も食べて行きなさい!」
「ありがとう虹さん」
笑って部屋を出たママ
「………い「チュッ」
触れるだけのキス
「副社長「今は会社じゃないんだけど?」
「泥酔してたと言え申し上げありませんでした」
「何その他人行儀」
「だって……酔っぱらってた上に記憶がないし…こんな体だし…」
「記憶に無いんだったら又残してやるし、美玲の体は綺麗だった…今ではアレのおかずだ」
「ふざけない「ふざけてないよ、美玲は俺の事少しでも好き?」
「……」
頭を少し縦に動かした。
「じゃぁ、もっと好きにさせるから」
一君…。
「あっ!そうだ、これは会社事項ですが、週末にパーティーが有りますので鞍橋君に同席をお願いします」
「畏まりました」
週末か…。
「その後、俺の部屋に泊まりに来い」
泊まり!?
「休みが無い俺に癒やしが必要なんだ!
下心はあるけど、嫌がる事はしないから…泊まりに来て」
「一緒…に寝るの?」
「もちろん」
「玄関で?」
「女とはベッドで寝るよ」
「ムッ!……私汗っかきなんでくっ付いて寝られると……」
「気にしない」
「寝相悪いから「気にしない」
「歯軋り「俺と寝ろ!何なら副社長命令下すぞ!」
「だ……だって…あの一君が……恥ずかしいよ…」
ギュッとされた。
「あんま可愛い事言うと「言うと?」
一君の後ろからドスの効いたパパの声が…。
「一寿、美玲が世界一可愛いのは誰だって分かってる」
「晴斗さん…にもそう言う時あったでしょ?俺は今なの!」
「娘が犯されそうなのに見て見ぬ振りは出来ん!馬鹿一寿」
「もう」
「飯が出来た、食べるぞ」
「虹さんの飯マジ美味いから好き~」
「さっきからムカツク発言」
「現状、ヤリ逃げされた俺に更にお預け喰らわされそうなんだから嫌味の一つや二つ言わせろやい!」
アラサー男子がふてくされる様は何とも言えない感情がこみ上げてくる。
「痴話喧嘩はヨソでやれよ…早く行かないと虹に食べられる」
料理は昔から苦手意識が強くて、見た目ばかり良いからいつも騙されたって……言われてたな。
ダメダメダメ!弱気になるな美玲!

