「一…君?」
声に出して言うのは恥ずかしい。
「ん?」
久しぶりなこの雰囲気に飲み込まれそうになって居た時
「一寿に美玲は勿体無い」
パパが来た。
「親バカだな晴斗は」
「だって「柊だって一寿を認めたんだから後は本人達でお好きにでいいじゃん!」
ママ
「虹…美玲が結婚したら我が家は2人に「今もだろ?何か?私と2人はイヤだと思ってたんだな?」
「イヤイヤイヤイヤ…ごめん違う!虹はいつまでも俺のエンジェルだよ~美玲だって「一寿なら大丈夫だよね?」
ママ強し!
「所で、俺には2人は両想いに見えるんだが?まさかな?一寿は美玲といくつ離れてる?考えれば分かるよな?ん?ん?」
??ちょっとちょっとちょっと?両想い…?第一私達付き合ってないし…副社長だし、上司だし?ダメデショ?
昔は初恋だった訳だけど…副社長だよ!?
あの社長の息子の副社長だよ!?
「関係は有りますよ?俺が日本に帰国した日に酔っ払ってる美玲に喰われました。
本人は覚えてないみたいですが?」
大胆発言!!
いつ!?
どこ…酔っ払って?あの日のスイートルーム
えっ?あの日?ちょっと待って?
「えぇぇぇ!」
「美玲ぃぃぃ!?」
「大丈夫。チャントしましたから!」
「「当たり前だ!」」
パパとママに殴られた一君。
「美玲が…昔は柊のお嫁さんになるってパパとは言ってもらえなかった美玲が」
ブツブツ言って部屋を出た。
「相変わらずの親バカっぷりだ」
「っそ!相変わらずよ…だから高原一寿」
「はい」
2人が真面目な顔つきになった。
「世の中には“絶対”なんかないけど美玲を絶対幸せにしてくれないか?」
ママが頭を下げた。
「虹さん!!頭上げてよ…大丈夫だから、俺の全身全霊で幸せにします。
ねっ?美玲?」
話がトントン行ってしまってる。
「私…わかりません」
「つれないな美玲は…俺と居れば裕福な生活だぞ?」
「裕福だからって幸せとは言えません。好き同士だから幸せなんです」
幸せになりたくないわけじゃない
寧ろなりたい。
でも……又、裏切られたら。
怖くては踏み出せないのが現実。

