それから日が経ち仕事と大学を両立する事も慣れた頃、ある奴と友達になった。


第一印象は“王子様”



だけど、外見に騙された。


優秀の皮を被ったヤンキー


最初はお互いに殴り合いのケンカしてたけど、
直に仲良くなった。


名前は鞍橋柊斗


2個下で高2の進学高に通ってる


頭と要領と顔が良い


「一君、俺今日は帰るね♪」


「何でだよ?」


「妹と風呂入る約束してんだ!」


「妹居たのか」


「超可愛いの♪今度会わすね」


「俺も行って良い?」


「良いとこのお坊っちゃんが来る所じゃないよ?」


柊の妹って事はキレイだよな?


最近、柊と遊んでて女の子と遊んでないな。




「手出したら死ねよ!」


玄関前で言われた。


読まれてた。


「なんて、犯罪だな!」





玄関を開けたらテテテテッと走ってきた小さな女の子


「柊兄~♪お帰り~」


抱きついた。


「ただいま美玲!お兄ちゃんの友達にも挨拶しなさい」


大きな目がこっちに向いた

「こんばんは。私、美玲って言います」


「////あ…こんばんは」


なんだ?ドキッときた



「……一君ってロリコンだったんだね。納得かも!ん~でも美玲はやらないよ」


ブラック柊斗が降臨した。


「俺はグラマラスな人がいい」


「特定がいないくせに」


「…だな」



「一君は俺の部屋行くよ!美玲は着替え持っておいで。母さん、飲み物頂戴」


「はいよ~」


柊の親!?姉の間違えじゃ…。


「ただいま……」


「父さんお帰り、友達の高原一寿さん」


「こんばんは。ゆっくりしてってな。…高原ってあの高原ベンチャーの?」


サラリーマンっぽい柊斗が帰ってきた。


「いえっ、違います。タダの高原一寿です」


「……」


「一君こっち。狭いけど」


「温かい家じゃないか」


「ありがとう」


柊のハニカム顔を始めてみた。


「羨ましいな…」


「そう?じゃぁいつでもおいでって、意味が違うよな…一君の両親って?」


「俺の家は3人家族…親父と姉、半分しか血が繋がってない」


年下とか、身分とか無しで付き合える友達は俺には居なかったのかもな……。


その日、柊に自分の思った事話せる処まで話した。