ウチのママは専業主婦で大体家に居るから見られないようにあらチャン家に入った。
「なんか悪りぃ事してるみたいだな」
「フフッ…だね?」
繋がれた手がお互いの熱で汗ばんでる。
「お前の最初が貰えるなんてな////」
「あらチャンも噂信じたの?」
「戸田先の時は信じたな」
戸田先生…告白はされた。
「そっか……」
「…何かあったか?」
「……」
「あの戸田先がなぁ…」
物静かのイケメン教師って言われてるらしいが。
「その黙りムカつく!」
ベッドに押し倒された。
「俺って彼氏が居んのに他の男の事考えんなよ。美玲は俺より戸田先の方が良いのか?」
今まで見ていたあらチャンとは全然違う一人の男性が目の前に居た。
「…俺、結構妬きもち焼きみたいだから容赦しないからな」
それから始まった、私の奈落の底に行く人生行路
時は流れ、私達は高校生になっていた。
あらチャンがレベルを合わせてくれて同じ高校に入った。
付き合いは順調で校内ではなんか知られていたカップルだったとか(後日談)
お互い、仲のいい友達も出来てなんの心配も無かった次の年の春
「せんぱ~い!」
あらチャンの回りをうろつく一年の女子
「又かよ…」
「先輩、一緒に帰りましょう?」
「無理」
「ど~してで~すか?」
ブリッコ幸子って呼ばれてるらしい。
「はっきり言うは、お前には興味ない」
「…私は有るんです~!鞍橋先輩の噂聞きたくないですか?」
本人目の前で凄いなこの子。
「だから美玲以外の女ってバカでムカツク。目障り消えろ。話しかけんなバカが移る」
「あらチャン言い過ぎだよ」
「ムカツク。その上から目線。いっつもすかしてて、だから周りから無神け“パーンッ”」
あらチャンが一年の女子の前髪を掴んで怒ってる。
「どっちが無神経だ…美玲の何を知ってていってんだよ?次、俺らの回りウロツク事してみろ、屋上から吊してやる」
あまり怒る事のない人が本気で怒ると恐いよ。
「あらチャンもういいよ」
「昨日、ショッピングモールを男性と歩いてませんでした?」
!?