「私、結婚式で親への挨拶するでしょ。あれが嫌いなんの!
いかにも、お涙頂戴って感じが、だから自分の時は絶対しない!!」
高校生の時の宣言通り、手紙は読まなかったさゆり
最後まで晴れやかな顔で退場していった
私たちも、入口の騒動を嫌い、ボーイさんの案内で
別の出口から退場した
新郎新婦は、今日はホテルで、明日から新婚旅行らしい
5人はそのまま場所を一条に移し、一条家のパーティーに
どんちゃん騒ぎで、幕を閉じた
「れ、れ、れーーーーーーん」
ドサッ
さく?って、ベットの布団・・・取らないで
「んー?なに?」
真っ赤になったさくの口が、パクパクして?
「こ、こ、これはーーーーーどーゆーことー?」
なにが?
スポーツ新聞?取り上げてみると
一面
「松平若様、若奥様熱い視線」
こーちゃんたちの結婚式の記事を押しのけ
二人の車から降りる所や、二人でしゃべっているところ
一面、自分たち二人
はぁーやってしまった
桜を見ると、半泣き
クス 可愛い
「出たものは仕方ない・・・ってことで、二人でもう一度ねよーね
さくちゃーん」
「グスッン いや」
つれないなぁー

