振りほどこうと抵抗するが、ビクともしない進くんの腕 嫌だ…やめて… もし、楓くんが来たら… 嫌われちゃうよ! お願い…やめて! 「っ…ぃや!!」 やっとの想いで、進くんの唇から解放される 乱れた呼吸で、進くんを睨む 「最っ低!!馬鹿ぁ!!大っ嫌い!!」 進くんに罵声を浴びせて 涙を流しながら準備室を出る 準備室から飛び出した、この時… 一瞬だけ"楓くんの匂い"を感じた気がした でも、まさか本当に居たなんて… 思わなかった…