目の前を、何かがちらちらするような感覚に邪魔されながら、
ずっと探してた。

この邪魔な感覚は気になる。

ここに来たとたん、この感覚がいくつも浮遊してるのがわかった。

何でそれがわかるのかも不思議だったけど、

そのうちの一つにスッて寄ってこられて、今はくっつかれている。

不思議がるどころじゃなくなった。

あたしの見る方、見る方へ、ちらちらとちらつくのだ。

邪魔!!

外へと続く、階段の上から見つけたので、

「オージ?」

呼ぶと、女の子達がいっせいにあたしを振りあおいだ。