「お前、なんか悩みでもあんの?」 優しくメグの右手に触れると、びっくりしたように顔を向けられた。 「なんで!?」 「いや、なんとなく…。」 「テスト勉強について悩んではいるけど…他は大丈夫♪」 『それを、俺はどこまで信じればいい?』 口から出かけた言葉を、必死に飲み込んだ。 メグって…こんな笑い方だったっけ? 隣にいるのに遠く感じる距離が、辛い。 メグの作り笑いが、俺をイライラさせた。