そう言う煌ちゃんの表情は真剣で、あたしは何も言えなかった。 …昨日の天の言葉を思い出す。 『ならそう言えっつーの。』 うーん… どうやらあたしは、口に出してはっきり言うってことが苦手みたい。 あたしはウィンナーをかじりながら、もう一度、校舎の陰に目を向けた。 「…。」 もう、そこに天はいなかった。 女の子が1人、たたずんでるだけ。 みるからに断られたっぽい。