「いちいち泣くなよ…。」

「だ、て…天がッ……」

ここまできて、ようやく俺はメグに"優しく"なる。

「分かったって。…ごめんな?」

とりあえず、公共道路のど真ん中でこんなことは恥ずかしいから、メグの手を引いて路地裏へ。

「……グスッ」

「メグ、悪かったって………な?今日、どっか行きたかったわけ?」

俯いたままのメグの目の前にしゃがみこみ、俺がメグを見上げる形になった。