朝、映画に行こうって言ってくれた。

帰る前、変なグループから助けてくれた。

さっきも、ショピングモールで怖い人から守ってくれた。

…今日は、たくさん天に甘え過ぎたよ。

「なんかね、離れたくないの…。」

天の制服の胸元を、強く握った。

握りすぎて手が痛いけど、今はいい。

「…天?」

「ッ!?ば、馬鹿!!!」

しばらく返事がないのが不安になって、あたしは顔をあげる。

そしたら、真っ赤な顔をした天が目に入った。

「…え、な、なんで!?」

あたし何か変なこと言った?