照れてると思ってた天は、一瞬で真面目な顔になった。

あたしがさっき嫌って言ったから?

心配してくれてるの?

「言ってみ?さっきは一体、どーしたわけ?」

こっちに腕を広げて、おいでってしてくれる天。

あたしは戸惑いを感じたものの、ゆっくりとその中に収まった。

天の匂いがして、安心する。

そのまま、ポツリと呟いた。

「…寂しく、なったの。」

「うん?」

「今日は、たくさん天に助けてもらったから…。」