「いーよ!」

散らばった雑誌や服を掻き集めながら、天を招き入れた。

「…もう付けたのか。」

「うん!ありがとね、天!」

あたしがお礼を言うと、天は照れたようにはにかんで、床に座った。

あたしも隣に座り込む。

…この部屋に男子が入ったのは、久しぶりだ。

中学に入って天が来なくなってから、お父さんも入らせなくなった。

天以外に男の子は知らない。

…知りたくもないけど。

「ねぇ、そ・・・」

「メグ、大丈夫か?」