「メグ。俺は動くなって言ったよな?」

「…ん。」

「なのに動いて、それで変な奴らに絡まれた。あれはメグの不注意だぞ。」

「…ごめ、なさ…ッ」

「少しは、危機感持て。」

「…はいッ。」

まだうるうるしてるメグの手を引いて、俺は人目のない陰へ来た。

メグの綺麗な髪を、耳にかける。

「…そ、ら……?」

俺がニヤリと笑って耳元へ顔を寄せると、メグはあからさまな反応をした。





―…悪い子には、お仕置き。

甘く囁いて、そのまま耳たぶを柔く噛んだ。

メグが、息をのんだのが分かった。