「俺と、付き合ってください。」 「…っ!」 思い切って伝えた言葉が、フルリと、メグの手を震わせた。 断られたらどうするか、そんなことを考えながらメグを見つめる。 …そして、メグが答えようと、口を開いた。 「あたしも…大好きっ…!」 季節のせいか、辺りはほんの少し赤く染まっていて。 その光が、メグの頬を伝う涙を輝かせた。 綺麗で、愛おしくて、思わず強く抱き締める。 離さないように、閉じ込めるように、強く、強く―…