…とりあえず着いたのは、盛り上がってるらしい校舎の屋上。 ビュウっと、少し強めの風が吹いた。 「…天?」 未だ握りっぱなしの手の意味が分からず、メグは再び首を傾げる。 その困った顔が可愛くて、つい、笑みを溢してしまった。 「ちょ、何で笑うの!」 頬を膨らませて怒るメグは、俺の手を振り払い、少し離れて威嚇。 …してるつもりなんだろう上目遣いで、俺を見ている。 「プハッ!」 それがあまりにも幼げで、思わず吹き出した。