『では続いて1年生の男子グループ、"Wild beat"のみなさんでーす!』 「よし、いくか」 誰が考えたか分からない、俺たちのバンド名。 それが呼ばれて、俺たちはスタンバイした。 俺のソロで始まるから、みんなが俺をじっと見つめた。 練習中にはなかった、ハンパない緊張を感じる。 だけど、それさえも今は、なんだか気持ち良かった。 大きく息を吸う―… 「…"ただ居続けたいんだ 君の隣に"」