それは、あたしを守る以上に、なにか秘策があるみたいだった。
「…黙ってんなよ!?」
先輩の1人が、腕を大きく振り上げる。
あたしが声を上げようとした、次の瞬間・・・
―チャララ~ン
静かな空間に、拍子抜けするような明るい音が響き渡った。
ピタリと動きを止め、キョロキョロと辺りを見渡す先輩。
あたしも一緒になって視線を動かすと、目に飛び込んできたのは、まるでドラマのワンシーン。
「せーんぱいっ♪さっさと帰らないと、この写メばらまきますよ?」
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