怖くて抵抗したら、今度は腰を引き寄せられた。 天以外とこんなに密着するなんて…気持ち悪い。 「は、離し・・・」 「やーだ。仕事抜けちゃわな…ってー!」 ギュッと目を瞑ると、突然触れていた手がはなれた。 そのまま、後ろから温かく包み込まれる。 「先輩だからって、あんまふざけたことしないでくれます?」 「…天!」 振り返って天に抱きつくと、優しく頭を撫でてくれた。 あたしはさらに、まわした腕に力をこめてしまう。