―…本当に、良かった。

さっきの震えが嘘みたいに、メグは今、俺の正面で砂遊び中。

もどった直後こそ芹成に怯えていたものの、それもすぐ治まった。

はぁ~…
本当に、男子恐怖症とかになんなくて良かった。

さっきの反応、地味に傷ついたからなぁ。

…たとえなったとしても、離れないけど。

「めーぐー!」

のほほんとした時間を壊したのは、また、園里がメグを呼ぶ声だった。