そう、彼の唯一残念な所。


「ええ、シイタケです。シイタケは素晴らしい。単品でもその美味しさは証明されていますが、干せばなお、美味しい出汁になる。」


うっとりし始めた万里を、止める事はもうこの一年で諦めた。
彼なりの愛情表現だってことも分かったし。
・・・キノコにたとえられたとしても、彼の、愛情。

「だから、貴方の存在がシイタケなんです!」

「わかりにくいわ!!」

ああ、そんな貴方が好き。