美味しいランチを食べ終えて、食後のコーヒーなんかいただいちゃったりして。
目の前には、微笑む彼。
ホントに幸せな時間。

「加奈子さん、今日で一年ですね。」

思わず見とれていた私に気付かないまま、万里は口を開く。

「うん、一年。」
「会えない日ばかりなのに、いつも待っていてくださって、ありがとうございます。」

僕は幸せですねって、照れ臭そうに笑う。

でも、私は分かってる。
ここでときめいても、オチが必ずつくことを。