「それでは、発表します!」 デゲデゲデゲ…と、あろう事か拓弥は自分の口でドラムロールを表現し始めた。 それはそれは、見るに耐えないアホ面。 面倒くさい事してないで、早く言えし。 望もジト目で拓弥を眺めている。 見つめているではない、眺めている。 まるで、空や海を眺める時のように。 風景の一部のように。 そして、暫くドラムロールが続き… 「デデンッ!あの子をボーカルにするのだ!」 「「……………」」