そんな私へと晴香ちゃんがずいっと何かを差し出してきた。 腕いっぱいに収まる布の塊。 「これ。着ようか」 「へ?」 「ほら、行くよーかなでー」 何が何やら分からない状態で望ちゃんに腕を引かれ、教室から廊下へと戻される。 そして、空き教室となっている隣のクラスへと連れられる。 扉を開けると、中ではクラスの女の子たちが騒がしく着替えていた。 フリルやレースがふんだんに使われた洋服。 それぞれが可愛くヘアアレンジや、メイクをして。 そう、それはまるで。