「ム、ムリです!」 「ムリじゃないから。はい。これ着てね。メガネもちゃんと取ること」 「うー…」 晴香ちゃんから手渡された数枚の布切れ。 そう、これこそが水着だ。 バンド練習のために集まっているはずが、まさかのプールに行くことになるなんて。 晴香ちゃんの家のプールとはいえ、人様の前に素肌を晒すなんて恥ずかしくてムリに決まっている。 それなのに。 入らないという選択肢は最初から与えられておらず。 腕に抱えた水着が肌に触れひんやりする。