「やるぞー!」 「…っ!?」 練習中、何の前触れもなく言ったのは鈴木くん事、りんちゃん。 拳を天に突き上げ大きく叫ぶ。 突然の事で驚いたのは言うまでもない。 彼の呼び方には最初、抵抗があった。 何度かあだ名の事を忘れてしまい、苗字で呼んだ事がある。 その時、彼は反応してくれなかった。 苗字が駄目ならと名前で呼ぶと言う選択肢もあるがそれにも慣れない。 こうなってしまうと、必然的に望ちゃんが教えてくれたこの呼び方になったと。